財務3表の一つ 損益計算書の読み方

財務諸表知識

こんにちは ねこの静六です

今日は財務諸表3表の一つ損益計算書を項目順に自分の復習もかねてずらっと記載します。

まず私が株式投資する上で損益計算書でみるポイントですが

  • 売上総利益率の過去と同業他社との比較→付加価値(ブランド価値もここに入る)が高いサービスや商品であるか?
  • 営業利益率の過去と同業他社の比較→業種にもよるが営業利益率10~12%以上あればある程度安心して投資対象としている
  • 税引後当期純利益の過去の比較→コンスタントに出せる利益の数値であるか?その時だけの特別利益や特別損失を含むものなのか?の確認

をざっくり見るくらいです

これが実務を行う経営者側の視点で損益計算書を見るとどうしても自社内である程度コントロール可能な販売管理費などの詳細を精査したり、売上原価を他社と比べたりと出ていく費用といった所に注目がいきます

では以下が各項目の説明です

売上高

事業をして売り上げた金額です。

売上原価

事業を行うために仕入れた商品、材料などの原価です。

上司に商品の仕入れ値を下げるように交渉しろ!っていわれたらこの部分の費用になります

売上総利益(粗利)

売上高-売上原価=売上総利益となります。同業種で比較して売上総利益率が高い会社は原価に大きな付加価値がのった魅力的な商品を販売し競争力の高い会社といえます。

販売管理費

事業を行う上での人件費、光熱費、家賃、宣伝費、福利厚生費、交通費などの費用です。サラリーマンの給料も費用という形で支払われます。

残業減らして人件費下げろ!っていわれたらこの部分の費用をさげろという事です。

営業利益

売上総利益−販売管理費=営業利益となります

営業利益は本業の儲けと言われ、メイン事業でどれくらい稼いでいるか?という事をあらわしています。営業利益÷売上高=営業利益率は特に重要な数値で、どれだけ効率よく営業しているかがわかり、私は投資する際には必ず同業種での比較を行っています。

営業外費用・営業外収益

営業外費用:支払利息・社債利息・有価証券売却損など

営業外収益:受取利息、配当金、仕入割引、有価証券売却益、不動産賃貸収入など

本業の利益では無いが経営していく上でコンスタントに発生する費用や収益です。

経常利益

営業利益+営業外収益-営業外費用=経常利益

企業が通常行っている業務の中で得る利益です

特別損失・特別利益

特別損失:災害による損失など

特別利益:店舗閉店による不動産の売却など

※通常ではなく臨時的に発生した損失や利益

税引前当期純利益

経常利益+特別利益-特別損失=税引前当期純利益

法人税などの税金を支払う前の稼いだ利益

税引後当期純利益

税引前当期純利益-法人税等の税金=税引後当期純利益

ちなみに2019自動車業界の平均の税引き後当期純利益率は4.1%となっているそうです→業界動向のHP

これが最終的な会社の利益になります。ざっくりとした説明になりますが、税引き後当期純利益が会社(株主)の利益となります。この利益の中から株主総会を経て株主への配当金の支払い額や取締役員の報酬などが決められます。

まとめ

財務3表はよく人の体格・運動で例えられることが多く

  • 貸借対照表:人の体格(やせているか?、脂肪が多いか?)
  • キャッシュフロー計算書:(人の血流:血の流れは滞っていないか?出血しすぎていないか?)
  • 損益計算書:自分の体格・血流で行った運動の記録(100m走10秒)

といった感じで表現されます。キャッシュフロー計算書、貸借対照表の読み方は下記のリンクに書いてみました。よかったら覗いてあげてください。

今日もありがとうございました。

財務3表の一つ キャッシュフロー計算書の読み方の基礎

財務3表の一つ 貸借対照表の読み方の基礎

                                           

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