FX相場に居続けられる考え方と基礎知識(初心者向け)

お役立ち情報

こんにちは ねこの静六です。

今日はFX(外国為替証拠金取引)取引の基礎について書きます。何もわからずにFXに取り組むとほとんどの方が勝つことなくFX相場から退場する事になります。相場に長くいられるためのコツも紹介したいと思います。

FXとはどういった取引か?

FX(外国為替証拠金取引)は簡潔に言うと

自分の資金を担保にレバレッジを掛けて二国間の通貨売買による利益差を得る取引です

レバレッジについては後で詳しく書きます。まずはFXでどうやって利益を出すのかという事を説明します。

下のチャートは世界中の色々な通貨のレートです。大体日本時間の20時~24時くらいが一番目まぐるしく動く時間帯です。このチャートの動きごとに売買取引が成立し、その時の売買差額が利益や損益となっていると言えます。

FXでの利益の出し方の具体例①差益による利益

例えば日本人がFXで一番取引しているドル・円で例を出すと

売買による利益差を得る取引例

1ドル=100円の時に100ドル(10000円分)を購入➡買いポジションを持つと言います

1ドル=105円になった時に先ほど購入した100ドルを円に戻すと105×100=10500円になります

10000円が結果10500円になったので利益は500円になります


FXは売りから始める取引も出来ます

1ドル=100円の時に100ドル(10000円分)を売る➡売りポジションを持つと言います。

1ドル=95円になった時に先ほど売った100ドルを買い戻すと95×100=9500円となります。

10000円で売ったものを9500円で買い戻すことが出来たので利益は500円になります


まとめると

これから円安になると思う時に(1ドル=100円が➡1ドル=105円の様になる)場合には買いポジションを持つ

これから円高になると思う時に(1ドル=100円が➡1ドル=95円の様になる)場合には売りポジションを持つ

事で利益を出す事ができます。逆に予想が外れると損益になります。

FXでの利益の出し方の具体例②スワップによる利益

FXでは売買差益による利益以外にスワップポイント(取引する2国間通貨の金利差)による利益があります。

スワップポイントの仕組みは知らなくて良いですが以下の点は理解が必要です。

スワップポイントについて知っておくこと
  • 買い又は売りのポジションをもった状態で日本時間の朝7時(米国がサマータイムの期間は朝6時)をまたぐとスワップポイントが確定する
  • スワップは買い又は売りのポジション次第で+にも-にもなる
  • スワップポイントは日々変わる可能性がある事

以下で図を見ながら具体的にスワップについて見ていきたいと思います。

こちらはDMMFXアプリ(10000通貨あたり)のスワップのページです。買SWAP売SWAPの列のUSD/JPY(ドル/円)の行を見ると32-44と書かれています。これは買いポジションを10000通貨分(10000ドル分)を持っていると1日33円のスワップ利益がもらえ、売りポジション10000通貨分(10000ドル分)を持っていると1日44円のスワップ損益が発生する事になります。

例えばこれからUSD/JPYが円高になると思って売りポジションを10000通貨分(10000ドル分)持って待っていたが中々円高にならならず売りポジションを持ったまま5日間過ぎてしまった場合

-44×5日=-220円の損益が売りポジションを持っているだけで発生します。

逆にUSD/JPYがこれから円安になると思って買いポジションを10000通貨分(10000ドル分)持ったまま4日経過した場合は

33×4=132円の利益が買いポジションを持っているだけで発生します。

先ほどの図に戻って今度はEUR/JPYの場合の買SWAP売SWAPの列を見ると-4836となっています。この場合は買いポジションを10000通貨(10000ユーロ)持っていると1日あたり-48円のスワップによる損益が発生し、売りポジションを10000通貨(10000ユーロ)持っていると1日あたり36円のスワップ利益が発生します。

買SWAPと売SWAPの値は取引する二国間通貨の金利差が大きいほど差が出ます。

新興国は通貨や債券の信用度が低いので金利が高くなります。日本の様な先進国だったりゼロ金利政策をしていると金利は低下します。金利が高いという事はリスクが高いという事になります。2年ほど前にFXで(トルコリラ/日本円)の二国間通貨取引でトルコリラの買いポジションを持っていると高スワップ利益が付いたため、人気となった時期がありましたが結局、買ったトルコリラは下がり続け、未だに回復していません。スワップ益が付いたとしても、通貨の値段が買った時より大きくさがれば物凄い損失になります。新興国通貨はかなりのリスクがあります。

まとめるとFXで発生する利益・損益は二種類
  • 二国間通貨の売買差益によるもの(ポジションを売買した時に発生)
  • 二国間通貨のスワップによるもの(ポジションを持ったまま1日が過ぎる事で発生)

ただし、FXではあくまでも為替差益がメインであってスワップはおまけみたいな感じで考えた方が良いです。為替差益による利益、損失ともにはるかに大きくなるためです。

レバレッジとは?

レバレッジとは「てこの原理」を意味しています。

日本のFXではこのレバレッジが最大25倍までと定められています。自分で何倍まで取引するかはコントロールできます(後述します)

25倍と言うと例えば5万円のお金を証拠金(担保)としてFXの口座に入れると5×25=最大125万円分もの通貨の取引を行う事が出来ます。

25倍での取引例をあげると1ドル=100円だとすると証拠金5万円で最大12500通貨分(12500ドル)分の買いポジション又は売りポジションを持つことが出来ます。

仮に先ほどの1ドル=100円の条件で5万円の証拠金で25倍分、12500通貨分(12500ドル)のドルの買いポジションを持って1ドル100円➡1ドル105円になった時に買いポジションを決済すると

1通貨(1ドル)あたり5円の利益となり12500通貨×5=62500円の利益となります。

5万円の証拠金(原資)で62500円の利益が出れば物凄い効率ですよね!

これがレバレッジの威力になります。逆に損益に対しても同じ威力を発揮します。

良い意味でも悪い意味でも倍返しです。

FX取引における証拠金とは?

外国為替証拠金とは先ほどまでに出てきた為替差益による損失やスワップ損益に対する担保となります。

FXでは証拠金に対して最大25倍までの取引が出来ます。言い換えれば最低でも取引したい額の4%を証拠金として準備する必要があります。1ドル=100円と仮定して100万円分=10000通貨(10000ドル)分の取引がしたければ100万円の4%の4万円が最低証拠金として必要になります。

同様に300万円分=30000通貨(30000ドル)分の取引をしたければ300万の4%の12万円が最低証拠金として必要となります。

ロスカットを起こしてはいけない!

また例を挙げて書いていきます。これから円安になると予想する場面で

1ドル=100円の時に100万円分をFXで取引をするため100万円の4%である最低証拠金4万円を口座に入れ取引を開始し、100万円分(10000通貨・ドル)分の買いポジションを持ちました。しかし予想とは逆に1ドル=97円になってしまいました。

この時の暫定為替差益損失はいくらでしょうか?

10000通貨(10000ドル)分の買いポジションを持っていて1ドル100円➡1ドル97円となったので10000×(100-97)=3万円の暫定的な為替差益損失となります。これにさらにポジションを持ったまま過ごした日数分だけスワップ利益やスワップ損失が加算されます。その合計が全暫定損失となります。(今回の例では全て当日中の値動きと仮定し、スワップが発生しない事としておきます)

ここでロスカットの説明をします。

ロスカットとは自分がFX口座に入金した証拠金金額から全暫定損失を引いた暫定証拠金残が取引を開始する際に必要だった最低証拠金に対して一定割合以下になった時に強制的に決済される仕組みです。

今回の例で言うと入金した証拠金金額4万円-全暫定損失3万円=暫定証拠金残1万円

最低証拠金は4万円だったので1万円÷4万円×100=25%となります

ロスカットの基準はFXを取り扱う会社ごとに異なります。

ロスカットされる基準
  • DMMFXなら最低証拠金の50%以下
  • 外為オンラインなら最低証拠金の100%のコースと最低証拠金の20%の二つのコースがある

上の基準を見るとDMMFXと外為オンラインの最低証拠金100%のコースであれば先ほどの25%の例ではロスカットとなります。外為オンラインの最低証拠金20%のコースであればロスカットにならずに済みます。

外為オンラインの最低証拠金20%のコースは一時的には最低証拠金の20%までロスカットされないが、1日1回日本時間午前6時45分(サマータイム午前5時45分)に証拠金判定というチェックポイントがあってそのタイミングでは最低証拠金の100%にまで暫定証拠金残を戻しておく必要があります。

先ほどから暫定的という言葉何度も使いました。それには理由があって、損失や利益は持っているポジションを解消(決済)しない限り確定しないからです。一時的に3万円の損失となってもそのまま買いポジションを持ったままにしておき、1ドル=97円➡1ドル=103円になればもともと1ドル=100円で10000通貨(10000ドル)を買ったポジションなので、(103-100)×10000=3万円の暫定利益となります。この時点で利益確定で買いポジションを解消(決済)すると30000円の利益確定となります。

この様に例え最初の予想が外れて暫定的な損となっても、ロスカットになる基準にまで損失が出なければポジションを持ったままにしておき、最終的に予想した方向に為替が動いた時に決済出来れば利益を得る事も出来ます。

FXで勝つためにはFXの相場に居続けられる環境を作る事!

FXで勝つためにはとにかくFX相場に居続けられる環境を作る事が一番です。

その方法は簡単で先ほど式

のAの部分をとにかく高めればよいだけです。

暫定証拠金残=(証拠金金額)-(全暫定損失)を出来るだけ大きくし

最低証拠金=(取引したい金額)÷25(最大レバレッジ数)を出来るだけ小さくします

簡潔にいうと

FX口座の入金が多く、取引額が小さい程相場に長く居続けられる環境という事になります。

当たり前の事なのですが、これが実行できなくてFXをリタイアする方がかなり多いです。

FXを始めた頃は証拠金の2~3倍までの取引にする事!

本当にFXを長く続けられる方は高くても多くの方が5倍位までで取引を行っています。特に初心者の方は2~3倍までの取引が比較的楽にFXに参加できると思います。

FX取引では会社ごとに決まった最低取引通貨単位というものがあります。

最低取引通貨単位
  • DMMFXなら最低取引単位1単位が10000通貨
  • 外為オンラインなら最低取引1単位が10000通貨と1単位1000通貨の2種類のコースがある

1ドル=100円とすると

DMMFXであれば最低100万円分(10000通貨)毎の通貨取引が必要となります。

外為オンラインであれば最低10万円(1000通貨)又は100万円(10000通貨)毎の通貨取引が必要となります。

比較的安全に3倍での取引を行うために必要な証拠金はDMMFXで33万円、外為オンラインは1000通貨のコースで3万3000円、10000通貨のコースで33万円の証拠金の準備が必要です。

仮にDMMFXで2単位(20000通貨)分の取引を3倍のレバレッジでするには66万円の証拠金の準備が必要です。

結構資金が必要ですよね?FX業者の宣伝広告を見ていると5万円あれば米ドル/円FXの10000通貨取引が始められると書かれていたりします。間違いでは無いですが取引を始めた時点で20倍程度のレバレッジがかかった状態でスタートする事になります。1円以上為替の動く予測不能な変動要因は日々世界中に溢れています。そういった時にあっという間にロスカットになります!私自身経験あります。

FXを取引で大事なのはまず続けられる環境を準備する事が一番です。便利なツールや自動売買などのアプリもありますが、それだけで利益を出し続ける事は不可能です。私自身は自動売買ツールは業者の手数料稼ぎになるだけなのでお勧めはしません。

ここまでで、FX取引するまでに知っておきたい知識・準備の解説をしました。まだ取引を始める為のスタートラインです。ここから先に発注の仕方や、チャートの読み方を覚える必要があります。発注の仕方やチャートについても今後書きたいと思います。

私はFXを始めたい初心者におすすめ出来るFX業者は?

FX取引に興味がある初心者の方が最初に始めるのであれば外為オンラインが良いと思います。今回のブログは初心者に向けて書いたので外為オンラインだけ紹介します。

外国為替証拠金取引の外為オンライン

外為オンラインが良いと思う理由
  • 1単位=1000通貨からの取引サービスがあるので証拠金が少なくて済む。米ドル/円取引だと1単位あたり、4万円程度の証拠金があればある程度楽に取引を続けられる
  • オンラインセミナー等の情報が豊富(私も参加しましたが無料ですし、嫌な勧誘がありませんでした)
  • セミナーの内容が良い(テクニカル、ファンダメンタルどちらも学べる)
  • 最近YouTubeでのオンラインセミナーを行っている(誰でも見れます)
  • 資料の請求が出来る!資料だけでももらってみて取引について知る事が出来ます。興味がある方は口座を開いてしまう前にまずは資料請求をした方が良いです。

以下の外為オンラインの公式HPで資料をもらうことが出来ます。

大手のFX会社なので変な勧誘などもありませんし、まずは資料をしっかり読む事から始めてもよいと思います。丁寧に資料を送ってくれるFX会社はあまりありません

FXは参加して相場に残り続けられる確率が低い取引で有名ですが、それは十分な準備が出来ていないのに大きく稼ごうと思う事が原因です。経済指標やファンダメンタルなど株式取引でも役立つ知識が沢山つくメリットもあります。

しっかりと準備をして取引を楽しめる環境を整えましょう!

今日もありがとうございました。

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