土作りの勉強。家庭菜園で堆肥を使用する理由と保肥力について

堆肥の知識土づくりの知識

こんにちは ねこの静六です。

まだまだ冬本番で、貸農園で野菜作りをしている私は野菜作りがあまりできなくて少し物足りない日々を過ごしています。先日は土壌の寒起こしをしてみました。50cm程土を掘ってみる案外土が冷たくないんだ!と発見がありました。

もう少し温かくなったら堆肥を入れて土作りをしっかり行うつもりです。

今日は土壌に堆肥を入れる理由と保肥について書きたいと思います。

土壌に堆肥を入れる理由は?

私は野菜作りを始めるまで堆肥=有機肥料だと思っていました。

土の事を勉強するうちに堆肥は保肥力持つ「腐植」の元である事がわかりました。

腐植とは堆肥などの有機物の分解途中のものです。

主な腐植の役割は以下の様なものがあります。

腐植の役割
  • 保肥力を高める
  • 土壌微生物の繁殖
  • 土壌の団粒化促進
  • アルミニウム(Al)銅(Cu)カドミウム(Cd)などの金属を吸着し植物に吸収されにくくする。
  • 作物が肥料成分を吸収する事による土壌内のPHの急激な変化に対して緩衝作用を持つ
  • 時間をかけて分解され最終的に無機物となり肥料として働く

この内今回は保肥力について書いていますが、ゆっくり分解されて肥料として作用する事が保肥力がある事と思っていましたが全く違いました。以下で解説したいと思います。

保肥力とは土壌が(+)陽イオンを保つ容量

土壌には粒子が0.002㎜以下の土壌コロイドと呼ばれる粘土質があります。土壌の粒子は0.002㎜以下になると(-)陰の電荷を持つようになります。多くの肥料成分は(+)陽イオンであるため、(-)陰と(+)が引かれあってくっ付き安定します。これが保肥の基本的な仕組みです。

肥料成分名肥料として作用するイオンの状態
アンモニア窒素(N)NH₄⁺
硝酸性窒素(N)NO₃⁻
カリウム(K)K⁺
リン(P)酸PO₄3⁻
カルシウム(Ca)Ca2⁺
マグネシウム(Mg)Mg2⁺

堆肥から出来る腐植も土壌コロイドと同様に(-)陰の電荷を持つため、肥料成分をくっ付けることが出来ます。

黄色ラインで示した硝酸態窒素NO₃⁻とリン酸PO₄3⁻は(-)陰イオンですので(-)の電荷を持つ土壌コロイドとはくっ付くことが出来ません。硝酸態窒素NO₃⁻は土壌から流出しやすく、リン酸PO₄3⁻は土壌中のアルミニウム(Al)や鉄(Fe)カルシウム(Ca)とくっついて固定化され根から吸収されにくい形になります。リンの肥料を堆肥の中に施す方法がよく書籍などで書かれていますが、それは先ほど腐植の役割の部分で書いた堆肥からできた腐植には金属を吸着する作用があるため、リン肥料が固定化される事から守ってくれるためです。

保肥力のイメージはこんな感じ

イメージでわかりやすいよう図を作ってみました。

この図は堆肥が無い為、土壌コロイドのみで肥料成分を保っている様子です。何となく寂しいですよね?


2つ目のこの図は堆肥を入れる事で腐植が作られ、土壌コロイドと腐植で肥料成分を保っている様子です。何となくバランスが良い感じです。


3つ目の図は堆肥を沢山入れた事で腐植が沢山つくられ、土壌コロイドと沢山の腐植で肥料成分を保っている様子です。一回の収穫で作物が使いきれない程の肥料成分を保持している事もあります。

畑の保肥力は堆肥の量で決まる。少なすぎても多すぎてもダメ!

畑に最初から存在する土壌コロイドの量は変わらないので保肥力は堆肥の量に依存してきます。先ほどの図で何となくイメージすると堆肥は少なすぎると土壌の保肥力が足らず、多すぎると無駄になります。

それでも堆肥➡腐植➡無機物へと分解されていくので毎年堆肥を施していく必要はあります。

野菜の作り方の書籍に書かれているような基本的な堆肥量を守る事が大切だと思います。

野菜栽培の何か良いヒントとなれば幸いです。

過去に一般的な土壌改良の手順を記事で書きました。もしよかったら覗いてみてくださいね。

今日もありがとうございました。

肥料の事を勉強するなら「今さら聞けない 肥料の話 きほんのき」という書籍がとてもわかりやすくて面白かったです。

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