病害虫の知識。ネキリムシの特徴と有効な農薬、創作防除アイデア

ネキリムシ病害虫の知識

こんにちは ねこの静六です。

今回は苗の定植後や幼苗時に被害が多いネキリムシに対して効果があった農薬を紹介をしたいと思います。

ネキリムシは土壌と地上の境目の主幹を食いちぎる特徴的な害虫です。

葉を食害されるのとは違い主幹を食いちぎられると一発で作物が枯れてしまうのでとても厄介な害虫です。

ネキリムシによる被害

ネキリムシの1種カブラヤガに食害されたコールラビの様子です。

1ヵ月以上育苗してやっと定植した3日後に被害に遭いました。

茎の太さは5㎜以上あったのですが綺麗に食いちぎられていました。

特徴的な食害なので苗すぐ下の浅い土壌を掘ると丸まって寝ていました。

コールラビの様な珍しい野菜の場合使用できる農薬が少ないので、ネキリムシに注意して定植したつもりでしたが1株だけ被害に遭ってしまいました。

ネキリムシの生態

ネキリムシ
ネキリムシの画像

ネキリムシは夜蛾科(ヤガ科)の幼虫の総称で、タマナヤガ、カブラヤガ、オオカブラヤガ、センモンヤガの4種類が知られています。

被害が発生するのは3月~11月の期間で特に春と秋の野菜苗を定植した時や幼苗の時期に被害に遭いやすいです。

ネキリムシは野菜や花など色々な植物を食害しますが、特にアブラナ科のキャベツ、ダイコン、ハクサイなどの野菜やウリ科、ナス科野菜で被害が見られます。

私もダイコン、コールラビ(キャベツの仲間)で被害に遭っています。

ネキリムシに効果のある薬剤

ネキリムシは農薬が使用できればかなり防ぐことが出来ます。私が今まで使用して効果的だった農薬と、コールラビの様に農薬が使用できない野菜に対して今後試したいアイデアを紹介したいと思います。

ダイアジノン粒剤5

ネキリムシ、ダイアジノン
ダイアジノン粒剤5を土壌表面散布した様子。ネキリムシが駆除出来ていました。

ダイアジノン粒剤5の特徴
  • 有機リン系の薬剤(アセチルコリンと言う神経伝達物質の正常な働きを邪魔する事で効果を発揮)
  • ネキリムシ類、タネバエ、ケラ、ダイコンハムシ、コガネムシ類幼虫などの土壌害虫に速効的に効果がある
  • 60種以上の作物群に適用があり幅広く使える
  • 使用時期、使用方法のバリエーションが豊富
  • 植物に根から吸収される事がない
  • 散布された場所にいる害虫に対してのみ効果を発揮する
  • 効果は大体7日程度。4日~7日で土壌中のダイアジノンは半分に減少する
使用した感想

ネキリムシをはじめ、土壌中や土壌表面にいる害虫に広く効果のある薬剤です。効果は速効的で、効果の消失も早いのが特徴です。定植時や播種時に使用でネキリムシの被害の多くを防げます。

ダイアジノン粒剤5に関しては以下の記事に詳しく書いています。興味がありましたら是非覗いてみて下さいね。

ネキリベイト

ネキリベイトは使い方がわかりやすい公式のYouTube動画があります。YouTube便利ですね。

誘い出し、食べさせて退治!ネキリベイト

ネキリベイトの特徴
  • ピレスロイド系薬剤で成分名はペルメトリン
  • 株元にばらまくだけの株元散布のみの使い方なので簡単
  • 土の中に潜むネキリムシを誘い出し、食べさせて退治する。
  • 効果は速効性で、植え付け後や発芽後の作物を害虫から守るので、被害防止に有効です
  • 定植時や播種時の使用がメインのダイアジノンと比べ、生育途中でも使用できる作物が多い
使用した感想

株元の土壌表面に散布し、薬剤入りのペレット剤をネキリムシに食べさせて退治します。ペレット剤は赤色で5㎜程度の大きさがあります。散布した事が一目でわかるのが良いと思います。先ほど紹介したダイアジノンより適用作物と適用害虫が少ないですが、作物によっては収穫前日まで使用できるなど、使用できる期間が幅広い所は使いやすく、ダイアジノンが使用できない時期でのネキリムシの被害に大活躍します。

ネキリムシに対して使用できる薬剤がない野菜への対処アイデア

以下で紹介するアイデアは完全に私の創作なので効果や副作用に対しする保証はできません。あくまでも私のアイデアです。

ネキリムシに対する創作アイデア

材料

  1. 糖蜜
  2. 米ぬか
  3. 小麦ふすま
  4. ゼンターリ顆粒水和剤などのBT剤

まず、1~3の材料を混ぜてネキリムシのエサにとなる誘引剤を作ります。次に作物の株元に作った誘引剤を撒きます。その後、作物ごとBT剤(ゼンターリ顆粒水和剤など)を散布し、誘引剤にもBT剤をしっかり付着させます。そのBTが付着した誘引剤をネキリムシが食べさせる事で防除するといったアイデアです。

ゼンターリなどのBT剤はイモムシ類に効果を発揮する薬剤で、野菜類として使用登録があり、JAS法に基づく有機農産物生産にも使用できます。BT剤をイモムシ類が食べる事で効果を発揮します。糖蜜・米ぬか・小麦ふすまは農薬のサンケイデナポン5%ベイトに使用されている害虫の誘引成分で、それを参考にしました。サンケイデナポン5%ベイトはネキリムシによく効くのですが、適用作物が少なすぎる事が欠点でした。実験して結果を紹介したいと思います。

農薬は使用方法を守る事で使用を最低限に抑えた安全で健康な野菜が作れると思います。適用作物、用法・用量はきちんと確認しましょう!

野菜栽培のヒントになれば幸いです。今日もありがとうございました。

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