病害虫の知識。軟腐病を予防するための農薬使用方法の検討。Zボルドーの使用時期が鍵!

病害虫の知識

こんにちは ねこの静六です。

今年の秋から貸農園を借りて野菜を栽培していましたが、収穫期のダイコンが2本ほど軟腐病になりました。私にとっては初めての経験です。

今回はダイコンを栽培する過程で使用した農薬とその使用のタイミングを振り返り、軟腐病に対して勉強した知識とを合わせて対策方法をまとめてみました。

軟腐病の症状とは?

軟腐病はダイコン、トマト、ハクサイ、キャベツなど色々な作物で発生する病気で細菌感染症です。発症すると作物が腐って軟らかくなります。ひどくなると悪臭も発生するそうです。

私はたまたま収穫したダイコンが簡単に折れてしまって、見てみるとダイコンの断面がジュクジュクしていて軟腐病だとわかりました。下の画像が軟腐病ダイコンです。上の灰色になっている部分が水っぽくなっています。まだ悪臭はありませんでした。

軟腐病になったダイコン

軟腐病の原因

原因は土壌に潜む細菌感染です。

軟腐病の細菌の影響が出やすい環境と時期
  • 高温多湿状況
  • 虫の食害被害
  • 連作による病原菌の増加
  • 窒素過多は植物組織が軟弱になるの窒素施肥量を管理する(ダイコンにおいては高温期における窒素施肥量は0.2~0.4kg/aとする。さらに、肥沃な圃場の場合は栽培日数60日での収穫が可能であれば0.1kg/a以下での栽培も検討する)
  • だいこんが軟腐病菌に感染しやすいのは播種後25~30日目
今回軟腐病になった原因の推察
  • 収穫期より少し前から農薬が切れ、ハムシ・ヨトウムシによる食害が増えていた。
  • 気温が高く雨が続き土壌が高温多湿になった
  • 今年から貸農園を借りた為、以前に何が植わっていたかわからない、アブラナ科であった可能性がある
  • 水はけ対策の土壌改良を行っていたが、不十分だった。
  • Zボルドー(銅殺菌剤)を適切な時期に使っていなかった。

以上のような原因が推察されました。

軟腐病予防対策

軟腐病予防対策
  • 治療が困難なので発病した株は抜き取る
  • 殺虫農薬や防虫ネットなどで虫による食害対策を行う
  • 芽かきや摘心などの管理作業は晴れの日に行う
  • 連作を回避
  • Zボルドー(銅殺菌剤)で病気の予防を行う。一度の施行で3週間程度効果ある。
  • 苦土石灰の1000倍上澄み液を散布するとだいこん軟腐病が止まる

今回のダイコン栽培における農薬使用履歴と反省点

今回行った農薬使用履歴と反省点
  • 9月11日
    播種時にアルバリン粒剤を使用
    反省点

    ダイアジノン粒剤5はダイコンに対しては播種時と生育期(収穫21日前まで)に各1回ずつ使用可能である為、アルバリン粒剤と一緒に播種時に1回目を使用すればよかった。

  • 9月22日
    ネキリムシが発生したためダイアジノン粒剤5を使用
    反省点

    播種時にダイアジノン粒剤5を使用すればこの時期にはネキリムシは発生していないはず。

    播種後25日~30日の間でZボルドー(銅殺菌剤)を使用するべき。1回目の散布後7日後にもう一度散布すると効果が安定する。

  • 10月5日
    収穫30日前ヨトウムシ、アオムシ、ハムシが増えてきたためベニカベジフル乳剤使用
    反省点

    この収穫30日前のタイミングではベニカベジフル乳剤では無く、2回目のアルバリン粒剤又は収穫30日前から21日前にダイアジノン粒剤5を使用していればもう少し長く防虫が出来ていたかも。

  • 11月6日
    ダイコン収穫 軟腐病発生が2本あった。
    反省点

    反省点の農薬施用方法を実行する事で害虫による食害を防ぎ、軟腐病の発生を抑えたい。

緑文字部分は

だいこん軟腐病の防除法
(だいこんの軟腐病防除対策)
北海道立十勝農業試験場 作物研究部 てん菜畑作園芸科を参照しました。

以上主にダイコンの軟腐病対策に沿ってまとめてみました。Zボルドーは有機栽培で使用できる事、また野菜類で登録があるので沢山の作物に使用でき非常に便利です。作物によっては炭酸カルシウムを加用する必要がありますので、使用方法は確認してください。

肥料の書籍に載っていた苦土石灰の1000倍上澄み液の散布は耐病性が増しカルシウム補給にも使えそうなので予防的にも試してみようと思います。

健康で美味しい野菜作りを目標に今後も勉強した事を発信したいと思います。

今日もありがとうございました。

アルバリン粒剤の特徴
  • 有効成分ジノテフランは魚類・鳥類・天敵などに安全性が高い
  • 天敵が減ることによるハダニの増加も心配がない
  • 広範囲の害虫と作物に適用がある
  • 重要な天敵であるクモ類やカブリダニ(ハダニを捕まえるダニ)に対する影響がほとんどない
  • トマト、ミニトマト、かぶ、しょうが、人参、らっきょう、ダイコン、ズッキーニ、にがうり、かぼちゃ、メロン、スイカ、なす、ピーマン、非結球アブラナ科などまだまだ適用作物があるのでこれ一つで家庭菜園の野菜の多くに使用できます。

ダイアジノン粒剤5の特徴
  • ネキリムシ類、タネバエ、ケラ、コガネムシ類幼虫などの土壌害虫に速効的で幅広く使用可能
  • 60種以上の作物群に適用があり幅広く使用可能
  • 使用時期、使用方法のバリエーションが豊富で栽培体系や害虫の特性に合わせて使用可能
  • 浸透移行性はなく、根から吸収される事が無い。主として散布された場所にいる害虫に対して効果を発揮する
  • ダイアジノン粒剤5も沢山の作物に使用できるためかなり重宝します。私の印象ではネキリムシやコガネムシ等の幼虫類にかなり効果があります。

ベニカベジフル乳剤の特徴
  • アオムシなどチョウ目害虫に優れた効果がある
  • 適用害虫と、適用作物が沢山ある
  • 水で希釈するだけで使用でき、展着剤不要
  • 速効性と持続性(ヨトウムシ・若令幼虫で1~2週間、散布葉)がある
  • 100㎖1本で30ℓ~45ℓ分の薬剤が作れるためかなり経済的

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