病害虫の知識。オオタバコガ・タバコガの特徴と有効な農薬を紹介

オオタバコガ・タバコガ病害虫の知識

こんにちは ねこの静六です。

今回はトマトやピーマン等のナス科野菜やオクラなどに被害が発生しやすい タバコガ・オオタバコガに対して私が使用して効果があった農薬を紹介したいと思います。

タバコガは作物の葉や芽だけでなく、果実を食害して穴を開け、せっかく育った果実を台無しにしてしまいます。ただし、前もって対処しておけば被害の多くは防げますので私の対処方法も一緒に紹介したいと思います。

タバコガの被害にあったトマト
撮影日2021年7月10日:食害に遭ってしまったトマトを見つけました。

オオタバコガ・タバコガの特徴

タバコガ
撮影日2021年7月10日:これからトマトの実を食害する予定でしょうか?

タバコガ、オオタバコガと分けて特徴を書いてみました。被害作物の範囲、産卵数が多少異なりますが、両種共に非常に似ていて見分けるのは容易ではありません。ただし、対策が同じなので見分ける必要も無いかもしれません。

オオタバコガタバコガ
被害作物     ナス、トマト、トウガラシ 、ピーマン 、
オクラ 、キュウリ 、イチゴ 、
トウモロコシ 、キャベ ツ 、レタ ス 、
ネギ 、ニンジン 、ワタ 、キク 、
カーネーシ ョ ン 、トルコギキ ョウ 、ラッカセイ 等                
タバコ 、トマト、ホオズキ 、トウガ
ラシ等の ナス科植 物 を好 む。レタス 、カボチャ等も食害するが寄主 範囲 はオオタバコガよ り狭 い

形態成虫は体長15mm~20mm、 開長35mm~40mm
体色は緑灰色 ~黄褐色

終齢幼虫は体長35mm~40mm。体色は淡緑色 、緑褐色 、黄褐色など個体変 異幅が大きい。成虫 、幼虫共にオオタバコガとタバコガの見分けるのは難しい

成虫は体長15mm内外 、開長30mm内外
体色は緑灰色 ~黄褐色

終齢幼虫は体長35mm~40mm。体色は淡緑色 、緑褐色 、黄褐色など個体変 異幅が大きい。成虫 、幼虫共にオオタバコガとタバコガの見分けるのは難しい

生態年に2~3回発生する。(11月頃まで)
寄主植物の新葉や花蕾に1粒づつ産卵す る。
一匹の雌の総産卵数は1,000~2,000
年に2~3回発生する。(10月頃まで)
寄主植物の新葉や花蕾に1粒づつ産卵す る。
一匹の雌の総産卵数は500~600
被害幼虫が葉、芽、果実等を食害する。
野菜類では トマト、イチゴ等の果実内部 、
キャベ ツ 、レタス等の結球内部 、トウモロコシの若い穂等を食害し、花き類では頂芽及び蕾内部を食害する。
幼虫が葉、芽、果実等を食害する。
野菜類では トマト、イチゴ等の果実内部 、
キャベ ツ 、レタス等の結球内部 、トウモロコシの若い穂等を食害し、花き類では頂芽及び蕾内部を食害する。
文書引用先:農林水産省のオオタバコガの発生と見分け方

オオタバコガ・タバコガに効果のある薬剤

タバコガ
撮影日:2021年7月10日 タバコガの幼虫は色に個体差がかなりあります。撮影したのは綺麗な黄緑色ですが、くすんだ色の個体もいます。

オオタバコガにはハクサップ水和剤という薬剤がよく効くことで有名ですが、劇物扱いである事、また適用作物も多く無い為、家庭菜園で使用する事はおススメ出来ません。

家庭菜園レベルで使える農薬を紹介したいと思います。

効果的がとても実感できたゼンターリ顆粒水和剤

私が鱗翅目りんしもく(蛾や蝶の仲間)類の害虫に第一選択として使用しているおススメの薬剤です。ゼンターリ顆粒水和剤はBT剤と呼ばれる薬効分類に属する薬剤です。薬剤の特徴としては以下の様な点があります。

ゼンターリ顆粒水和剤の特徴
  • 有効成分:バチルス・チューリンゲンシス菌の生芽胞および産生結晶毒素・・・10.0%
  • ヨトウムシ、アオムシ、オオタバコガ、コナガ等の鱗翅目りんしもく(蛾や蝶の仲間)に優れた効果がある
  • 野菜類・果樹類・いも類・豆類に収穫前日まで使用可能
  • 使用回数に制限なし
  • 天然成分を使用し、環境への影響も少なく、有機JAS規格(オーガニック栽培)で使用可
使用した感想

天然成分の農薬ですが効果は早く、しっかり実感できます。害虫による食害は当日中に止まり、殺虫効果も翌日から見られます。ゼンターリ顆粒水和剤はパンを焼くときに使用するドライイースト(酵母菌)と香り、形状が似ています。乾燥する時期には効果が出にくくなるので、真夏の乾燥時期は週に1回の使用、梅雨や秋雨時期など湿気がある程度多い時期には2週間に1回程度使用しています。また、作物全体にしっかり散布する事も大事です。使用回数制限が無いので、蝶や蛾が飛び交う時期に前もって散布し始めると鱗翅目りんしもく(蛾や蝶の仲間)類の被害の大半は防げます。野菜類という大きい括りで使用でき、収穫前日まで使えるので私は家庭菜園で使用する機会も多く、必ず常備している薬剤です。

以下はゼンターリ顆粒水和剤を使用する際に薬剤が作物に付着しやすくする展着剤です。


植物の葉っぱにはワックス成分のようなものがついているため、単純に水分を吹きかけてもはじいてしまいます。そのため界面活性剤の入った展着剤を「展着剤の加用が望ましい」と説明書に記載されている農薬で使用します。

ゼンターリ顆粒水和剤については過去に詳しく紹介しています。興味がある方は是非覗いてみてくださいね。

環境に優しくてもしっかりと効果がある農薬の開発が進んでいます。農薬は使用方法を守る事で使用を最低限に抑えた安全で健康な野菜が作れると思います。適用作物、用法・用量はきちんと確認しましょう!

野菜栽培のヒントになれば幸いです。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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