アメリカ経済は急回復!市場の関心は金融緩和縮小の開始時期へ。それでもS&P500に私が不安なく投資する理由

インデックス投資

こんにちは ねこの静六です。

2021年に入ってから、アメリカ株、日本株共に相場がわかりにくい展開が続いています。2020年は高PERハイテク株一色と言った感じでしたが、2021年に入ってからは高PERハイテク株➡景気敏感株やバリュー株への資金のシフトが進んでいます。最近はハイテク株が盛り返したりもしています。

アメリカ経済は金融政策とワクチン接種が概ねうまく進み、早くも金融緩和縮小の時期についての憶測も飛ぶようになりました。これから先も株式相場はわかりにくい展開が続きそうです。

このような相場であっても私は不安なくS&P500の投資信託への投資を続けています。今回はその理由について書きたいと思います。

コロナショックから1年株価はどうなった?

コロナショックから1年が過ぎ、随分と株価が回復してきました。

下の図はS&P500(オレンジ)と日経平均(水色)のチャートです。

TredingView提供のS&P500と日経平均株価のチャート

2020年4月に大きく株価を下げましたがアメリカでは2020年8月頃、日本では2020年11月頃にコロナ前の水準まで戻っています。この現在の株価は実体経済に伴うものでは無く、金融緩和による回復と言われています。

2021年6月現在、アメリカではコロナワクチンの接種が進み経済が急回復しています。経済の先行指標といえる株価も上昇トレンドが続いています。それに対して日本ではワクチンの確保に時間がかかり、コロナからの脱却時期の不透明感からここ最近の日経平均株価は少し足踏み状態が続いています。

アメリカではテーパリング(金融資産買い入れ額の漸減)開始時期が市場の関心事

先ほど簡単に書きましたが、アメリカ経済はワクチン接種に成功した事以外に、アメリカ中央銀行制度の最高意思決定機関であるFRBが国債の買い入れを始めとする量的緩和とゼロ金利政策による金融緩和を実施し、市場に沢山のお金を流通させたこともこの所の経済と株価に大きく寄与しました。

経済が回復すれば、必然的に金融緩和の縮小時期の議論が出てきます。今アメリカでは予想以上の経済回復に伴い、金融緩和縮小の時期が早まるのではないか?いつになるのか?といった事が市場の関心事となっています。

何故なら金融緩和の縮小は加速しすぎる経済にブレーキを掛ける事であり、株価の下落をもたらすためです。車の運転と一緒で、経済の成長は早すぎても遅すぎても居心地がよくありません。

FRBは2008年のリーマンショック時に大きな金融緩和を行っています。その後の金融緩和縮小の過程において「バーナンキショック」と呼ばれる世界的な金融市場の混乱が起こりました。

この時のような金融市場の混乱が起こらないようにFRBのパウエル議長は言葉を慎重に選んで発言を繰り返しています。

以下にリーマンショックにおける金融緩和の縮小に関する主なイベントを時系列で書いています。

リーマンショックにおける金融緩和縮小イベント
  • 2013年5月
    バーナンキFRB議長がテーパリング(金融資産買い入れ額の漸減)について言及し5月〜6月に世界中の金融市場の混乱が起こる。「バーナンキショック」

  • 2013年12月
    FRBがテーパリングを開始

    金融資産の買い入れ額を段階的に減らしていく金融緩和の縮小開始

  • 2014年10月
    テーパリングを終了

    金融資産の買い入れは終了。その後、保有する金融資産のボリュームはそのまま2017年10月までキープ

  • 2015年12月
    FRBが利上げを決め、ゼロ金利政策を解除

    2019年8月に米中貿易摩擦や世界経済の減速で、景気が悪化するリスクを警戒し利上げを中止し「予防的」利下げを行う。

  • 2017年10月
    今までに買い入れた金融資産の売却を開始

    2019年8月には金融資産の売却をストップした。

コロナショックにおける金融緩和の縮小についても同様に、最初にテーパリングを行い、その後利上げという順番で行われるのではないかという見方が多いです。開始時期については色々な憶測がありますが、最速で今年の8月になんらかの金融緩和縮小を匂わすアナウンスがあり、2022年からテーパリング開始、2023年から利上げ開始といったプランを予想している投資家もいます。

バーナンキショック、前回のテーパリング開始時の株価について

過去のリーマンショックによる金融緩和を縮小する過程で起こった「バーナンキショック」ではアメリカ10年債利回りは急上昇しました。では株価はどうだったのでしょうか?

TredingView提供のS&P500と日経平均株価のチャート

下の図はバーナンキショックが起こった2013年5月から1年後の2014年5月位までのS&P500(オレンジ)と日経平均(青)のチャートです。日経平均はかなり大きく下げていますが、S&P500は少し下がった程度です。

長期的に見てみると金融緩和の縮小に過度な心配は不要と私が思う理由

下の図はバーナンキショックから現在までのS&P500と日経平均の株価チャートです。

TredingView提供のS&P500と日経平均株価のチャート

2020年4月のコロナショックはさすがに下落幅が大きかったです。しかし今はすでに乗り越えてしまっています。バーナンキショックの時期を確認するとノイズ程度のチャートに見えてしまいます。これを見ると老後の資産づくりなど長い時間をかけて資産運用をする場合には難しい事を考えずにコツコツとS&P500に投資を続ければ良いと思いませんか?私はそう思い、S&P500の投資信託に投資を続けています。

ただし、私は趣味の投資としてアメリカの個別企業の株に資産の1割程度を投じています。個別企業の株価は値動きがとても激しく、テーパリングの影響など短期的な視点でも投資判断していくことが必要です。

私は投資ブログの内容を始めとして、よい投資判断・よい銘柄選びのヒントを得る為にOxfordクラブとの無料メールマガジンを利用しています。無料ですしメールアドレスだけで登録できる手軽さも気に入っています。過去の記事で詳しく書いています。興味がありましたら是非覗いてみてくださいね。

投資を楽しみ、しっかり資産を築いていきたいですね。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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