医療安全情報。妊娠後期・妊娠末期禁忌の薬剤とヒヤリ・ハット事例の紹介

薬剤/医療安全/介護診療報酬

こんにちは ねこの静六です。

今日は公益財団法人日本医療機能評価機構から2021年2月10日に公開された最新のヒヤリ・ハット「妊婦への投与」の事例について紹介したいと思います。

妊娠9ヶ月の患者にモーラステープ処方された事例(調剤監査時に発見)

以下の様な事例が公開されていました。

事例の詳細
妊娠9か月の患者にモーラステープ20mgが処方された。添付文書には妊娠後期の女性には禁忌であることが記載されているため、疑義照会を行った結果、ロキソニンテープ50mgに変更になった。
背景・要因
患者は妊娠後期にモーラステープ20mgを使用してはいけないことを知らず、最近も自宅にあったモーラステープ20mgを使用していた。処方医は、モーラステープ20mgが妊娠後期に禁忌であることに気付かず、患者の要望により処方したようである。
薬局における改善策
妊娠初期の患者にモーラステープ20mgが処方された場合は、妊娠後期には使用しないよう患者に説明する。
公益財団法人日本医療機能評価機構ヒヤリ・ハット事例収集事業「共有すべき事例」2021年 No.1より引用

「妊婦又は妊娠している可能性のある女性」の禁忌であれば注意しやすいと思いますが、妊娠初期から使用していた薬剤の継続処方で妊娠後期や末期にかかって禁忌に該当してしまう薬剤のパターンは服用期間等見落としがちになる事例だと言えます。

妊娠後期・妊娠末期とは?

今更ですが妊娠後期・妊娠末期は同じ意味です。

妊娠後期・末期は妊娠8ヶ月(28週)〜10ヵ月(40週)の約3ヵ月間を指します。

妊娠後期禁忌・妊娠末期禁忌の記載のある医薬品一覧(2021年2月12日現在)

妊娠後期・妊娠末期禁忌の記載がある医療用医薬品一覧です。NSAIDSが大半でそれほど数も多くないですね。

妊娠後期禁忌妊娠末期禁忌
 イブプロフェンエトドラク
 カピステンエルカトニン
 ケトプロフェンテープエルシトニン
 セクタークリーム・ゲル・ローション   オステラック          
ナイキサンサンロキソ
フロベン スルガム
ブルフェンセレコキシブ
ミルタックスパップニフラン
モーラスハイペン
ロコアテープバキソ
 ロピオンピロキシカムカプセル
 フルカム
 プラノプロフェン
ポンタール
ラスカルトン
ルメンタール
レリフェン
ロキソニン
ロキソプロフェン
ロキフェン
ロキプロナール
 ロルカム
ロルノキシカム

※成分名が医薬品名のジェネリック医薬品は代表1剤だけ載せています。

薬局機能として医療安全情報対策や情報提供も求められる時代に

先日厚生労働省から通知があった医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律等の一部を改正する法律の一部の施行について(認定薬局関係)では地域連携薬局や専門医療機関連携薬局へ医療安全対策や医療提供施設に対する医薬品の適正使用に関する情報提供の対応が明記されていました。新しい薬局機能を発揮するためにもPMDAなどを使って上手く医療安全情報収集を行いたいですね。

今日もありがとうございました。

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