肥料の知識。硝酸態窒素は寒い時期の家庭菜園に効果を発揮!

窒素肥料 肥料の知識

こんにちは ねこの静六です。

今日は冬期や春先の野菜作りに役立つ窒素肥料について書きたいと思います。硝酸態窒素を使うと寒い時期にも野菜の成長を促してあげる事が期待できます。

主な窒素肥料と土壌での窒素成分の分解過程

主な窒素肥料として販売されている商品としては以下の様なものがあります。

主な窒素肥料
  • 尿素【NH2CONH2】
  • 硫安【(NH₄)₂SO₄】
  • 硝安【NH₄NO₃】

これらの肥料は土壌中で微生物の力を利用し硝酸態窒素に分解され根から吸収されます。※アンモニア態窒素(NH₄⁺)の一部は硝酸態窒素(NO₃⁻)まで分解されずそのまま根から吸収されます。

ねこの静六作成

土壌はマイナス(-)の電荷を帯びているので、プラス(+)の電荷を持つアンモニア態窒素(NH₄⁺)をくっつけて土壌にとどまらせる。土壌と同じマイナス(-)の電荷を持つ硝酸態窒素(NO₃⁻)は反発してしまうので土壌にとどまれない、硝酸態窒素が流れやすいと言われる理由はここにあります。

硝酸態窒素とアンモニア態窒素の根からの吸収の違い

硝酸態窒素(NO₃⁻)は根から吸収され一部は植物細胞の液胞に蓄えられる。それに比べ

アンモニア態窒素(NH₄⁺)の吸収には以下の様な特徴があります。

アンモニア態窒素(NH₄⁺)の特徴 
  1. アンモニア態窒素(NH₄⁺)は植物細胞にとって毒性がある
  2. 根から吸収されるとすぐに植物内の酵素の働きにより根細胞でアミノ酸への合成が進む
  3. 2の働きによりNH₄⁺の状態では植物体内に存在しない

気温が低い冬期や春先は硝酸態窒素肥料が吸収されやすい理由

硝酸態窒素(NO₃⁻)とアンモニア態窒素(NH₄⁺)について書いてきましたが、厳冬期・春先といった気温が低い時期は

  • 土壌の微生物の活性低下による硝酸態窒素(NO₃⁻)への分解抑制
  • 植物内の酵素の活性低下によるアンモニア態窒素(NH₄⁺)のアミノ酸への合成抑制

といった土壌環境・植物内の両事情により、アンモニア態窒素(NH₄⁺)の利用効率が低下します。

そのため、冬期や春先には

硝酸態窒素(NO₃⁻)を含む肥料成分を直接施肥する方が野菜の成長が期待できる事になります。

温かい季節、例えば土壌温度30度あるようであれば、尿素で4日程度、硫安などのアンモニア態窒素(NH₄⁺)であれば2日かからない位で硝酸態窒素(NO₃⁻)まで分解が進みます。わざわざコスト的に少し割高な硝酸態窒素(NO₃⁻)を使用する必要はありません

硝酸態窒素(NO₃⁻)を施肥するならハイポネックスがおススメ!

肥料を購入される際には保証票の部分も確認しましょう!

窒素成分であればアンモニア態窒素(NH₄⁺)と硝酸態窒素(NO₃⁻)の割合が書かれています。

私がは現在冬場の施肥に「ハイポネックスプロ(N-P-K=20-20-20)」を使用しています。

今までに液体肥料を色々と試してきましたが、プロフェッショナルハイポネックスに勝る液体肥料は見つかりません。N-P-K(20.20.20)の製品は冬場の冷たい水でもとても溶けやすく葉面散布と地面への散布で素晴らしい効果があります。微量要素もマグネシウム、ホウ素、マンガン、モリブデン、亜鉛、鉄、銅が含まれています。

湿気る事があるので購入したらしばらく使用する分だけ小瓶に入れて後は頻繁に袋を開けなくて良い様に保管する事をおすすめします。

植物や土壌での肥料の効き方を知ると適切な施肥を行え、上手に野菜を作れると思い日々勉強しています。読んでいただいた方に何か野菜作りのヒントになる事があれば幸いです。

今日もありがとうございました。

肥料の知識
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