お酢の効果が凄い!雨天・曇天で弱った野菜への使用事例紹介

お酢の使用でイキイキする野菜 農薬の知識

こんにちは ねこの静六です。

2022年7月中旬、私の住む近畿地方は「戻り梅雨」の天候で、1週間以上に渡り雨天・曇天が続いています。貸農園で育てている私の野菜も光合成が十分にできず、少し元気がなくなっています。そんな事もあって、野菜にお酢を活力剤として散布しました。

梅雨の時期に限らず、曇りが何日も続いたり、植物に元気が無いと感じる時に私はお酢を積極的に使用しています。今回はお酢の使用前後の写真を撮影したので紹介したいと思います。

雨天・曇天で野菜が弱る理由とその回復過程

雨天や曇天が続き、土壌の水分過多状態が続くと植物の根は傷んでしまいます。

通常、植物の根は光合成産物から作り出した根酸を利用しながら、土壌の水分や窒素・リン酸・カリウムなどの肥料成分、葉緑素の原料となるミネラル成分をバランスよく吸収しています。

ところが、根が傷んだ状態や、光合成が出来ない事による根酸不足状態では、植物は水分と窒素ばかりを吸収してしまい、植物体内は窒素過多(窒素が多すぎる)状態になってしまいます。

窒素過多状態になると植物構造は弱り、また、害虫を呼び寄せやすくなります。

その後晴天となり、光合成が活発に行われると、根酸の合成、根や茎・葉などの植物構造の修復と強化、窒素と光合成産物を利用したアミノ酸合成が進み、植物は回復していきます。

光合成産物の代わりに利用するお酢

お酢は化学式(C₂H₄O₂) で表される有機物質です。光合成産物であるグルコース(C₆H₁₂O₆)のちょうど1/3となっています。このグルコースと似た特徴を持ち、かつ、より低分子(吸収しやすい)であるお酢を利用する事で植物の回復促進効果が期待できます。

今回は雨で弱ったダイコンに使用してみました。

撮影日:2022年7月13日 12時11分 雨天・曇天で弱ったダイコン

雨天・曇天が続き、葉の様子を見るとフニャフニャで弱っている事がわかります。

このダイコンにお酢を100倍希釈したものを一株あたり100ml程度、葉面・土壌散布しました。

撮影日:2022年7月13日 12時45分 お酢散布後

約30分後の様子です。弱々しかったダイコンの葉がシャキッとしてきた事がわかると思います。光合成の類似産物が供給される事で、回復スイッチが入っています!

私は初めてお酢を使うまで「お酢なんて効果あるの?」って思っていましたが、目に見えて効果がわかりやすく、今ではお酢の使用が楽しくなっています。

植物に対するお酢の知識やレシピについては以下のブログで詳しく紹介しています。興味のある方は覗いてみてくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

農薬の知識
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