家庭菜園でシュンギク(キクナ)栽培。βカロチン、鉄分、ビタミンC豊富な美味しい野菜です。

野菜の育て方

こんにちは ねこの静六です。

今日は貸農園で育てるシュンギク(キクナ)について書きたいと思います。春菊はすき焼きや、お浸し等で大活躍する野菜で、香とほろ苦さがたまらなく美味しいです。スーパーなどでも他の葉物野菜よりも単価が高い事が多いですが、家庭菜園で簡単につくれるのでお勧めです。また摘み取り収穫にすれば同じ株で春まで何度も収穫が出来てかなり楽しめます。

シュンギク(キクナ)の基礎情報

植物としての特徴

  • 科名属名:キク科シュンギク属
  • 発芽適温:20℃前後
  • 生育適温:15~20℃
  • 寒さに比較的強い
  • 暑さに比較的強い
  • 土壌:弱酸性~中性(酸性土壌では育ちにくい)
  • 日照:日なた
  • 水やり:乾燥に弱いので乾燥が激しい時期はこまめに水やりする
  • 種を蒔く時期:春まき 3月~5月、秋まき9月~10月
  • 収穫:種から春まきで40日 種から秋まきで40日程度
  • 草丈:25cm程度
  • その他:株張り型(株ごと収穫)と株立ち型(摘み取り収穫が出来る)がある。
  • その他:好光性種子

薬膳として特徴

  • 性質:平(熱・温・平・涼・寒の5段階)
  • 体に効く場所:肝・心・脾
  • 働き:気の巡りを良くして怒り、不安を鎮める。胃の不調を改善する。
  • 利用目的:不眠、ストレス、口臭、胃もたれ

注意したい主な害虫・病気、対応する農薬

農薬はよく説明書を読んで使用しましょう!

主な病害虫

  • アブラムシ
  • コナジラミ
  • ハダニ
  • ハモグリバエ
  • ヨトウムシ
  • ネキリムシ
  • うどん粉病
  • 灰色カビ病
  • さび病
  • べと病

害虫用農薬

今回の種まき時に私はアルバリン粒剤のみ使用しました。秋まきの場合は寒くなるとほとんど害虫が出ないので他の農薬は様子見て使用します。

私の育てた経験では春まきなど気温が高いとハモグリバエがかなり発生しやすいです。

アルバリンの有効成分ジノテフランは魚類・鳥類・天敵などに安全性が高く、天敵が減ることによるハダニの増加も心配ありません。広範囲の害虫に適応があります。

春菊の苗が根元から噛み切られるといったネキリムシの症状が現れた場合または予防的に使用します。ダイアジノン粒剤5にはシュンギクの適応が無い為、ネキリムシ対策にはペルメトリン製剤を使います。

ベニカベジフル乳剤は有効成分がペルメトリンでアオムシ、ヨトウムシ、アブラムシ、コナジラミ、アザミウマなど色々な害虫に効果があり適用作物もたくさんあります。シュンギクにはアブラムシ類、ハクサイダニが適用です。

殺菌剤

秋まきではべと病以外はあまり病気になりにくいので様子を見ながらZボルドーを使用します。

春まきは梅雨時期のカビなど注意必要なので、Zボルドーで予防散布が良いと思います。

Zボルドーは銅殺菌剤で 徐々に放出される銅イオンにより、 作物を糸状菌病害や細菌性病害から保護します。また、日本農林規格(JAS)の有機農産物栽培においても使用可能。野菜類でも登録を持っていて適応病もとても多く、色々な作物に使用できます。予防的に使用が効果的です。

展着剤


植物の葉っぱにはワックス成分のようなものがついているため、単純に水分を吹きかけてもはじいてしまいます。そのため界面活性剤の入った展着剤をZボルドー等に混ぜて使います。広めの家庭菜園をする場合には農薬単体と展着剤を別々に購入した方がコストはかなり安くつきます。

農薬はよく説明書を読んで使用しましょう!

栽培方法

種まきは2020年9月20日にしました。

2020年10月1日芽が出そろってきまし。成長はかなりゆっくりです。
2020年10月3日本葉が出たので1回目の間引きを行いました。
2020年10月27日。本葉が3~4枚になったので2回目の間引きと追肥、中耕を行いました。
2020年11月6日。あと1週間位で収穫可能。摘み取り収穫で長い期間収穫します。
2020年11月14日。収穫可能まで育ちました。長く楽しみたいので摘み取りで収穫します。
2020年12月22日。菊菜は霜にあたって葉が傷んできたので霜よけ保温のビニールシートを施工しました。これで長期間摘み取り収穫出来そうです。12月22日でもまだカメムシ、ダイコンハムシがいました。2020年は久々の寒波が続く年ですが驚きです。

種まき

2週間前に苦土石灰を1m²辺り150g位の割合で散布し、よく土と混ぜる。1週間前に1m²当たり2kgの堆肥と、100g程度の化成肥料(チッソ、リン、カリ 8-8-8の場合)をよく混ぜる。高さ10cmの畝を作り、条間15cmの間隔をあけてごく浅いまき溝をつくります。タネをまき溝に1cm間隔でまき、覆土します。その後、手で軽く押さえて落ち着かせ、種が動かないように注意しながらたっぷり水をあげます。発芽までは土壌の乾燥予防に不織布で覆うとよいです。

シュンギクは好光性種子なのでごく浅く種を撒き、覆土する

苦土石灰肥料

粒状で使いやすいです。紫陽花の色変えのためのアルカリ化にも使っています。この商品を知ってからは苦土石灰はこればかり使っています。

栽培のポイント

発芽までは乾かないように水やりをします。5~7日以内くらいで発芽します。

間引きについて

  • 1回目は本葉が出始めたら株間2~3cm間隔に間引く
  • 2回目は本葉が3~4枚の時に、株間5~6cm間隔で間引く
  • 株ごと収穫する品種の場合は間引きは2回目までで終了
  • 摘み取り収穫する品種は、収穫しながら最終的に株間を10~15cmになるようにする

2回目の間引き時に追肥1㎡30gの化成肥料を施肥し軽く土寄せする

収穫

株ごと収穫する品種は、草丈が20cm程度に育ってきたら、根から株ごと引き抜いて収穫します。

摘み取り収穫する品種は、草丈が25cm程度になったら下葉を3~4枚残して上の葉を摘み取ります。そうする事でわき芽が伸び、繰り返し収穫を楽しめます。

おススメの品種

今回のブログで栽培した春菊です。摘み取り、株ごと収穫どちらも可能です。暑い時期は下記の「きわめ中葉春菊」より育てやすいです。


「タキイのきわめ中葉春菊」は摘み取り収穫品種で、寒さに強く低温伸長性に優れていて簡単に栽培できます。秋まきで品種を迷うならこれが一番良いと思います。株ごとの収穫もできます。

中葉春菊
2021年度に栽培した「きわめ中葉春菊」です。摘み取り収穫で何度もお鍋をして食べました。新鮮な春菊はとても美味しいです!

春菊はプランターやベランダでも簡単に育てられ、家庭菜園では是非育てたい野菜です。収穫したての春菊はとても香りが良いですよ!是非挑戦してみてくださいね。

今日もありがとうございました。

今までに育てた菜園野菜です。是非覗いてみて下さいね!

五十音順で並び替えも出来ます。

ブログ内菜園野菜と種まき時期一覧表

リンク先に各野菜の栽培方法・病害虫について書いています。是非覗いてみて下さいね!
〈種まき・球根植付け時期は〇〉〈苗の植付け時期は🔶〉
五十音順で並び替えも出来ます
作物名1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
エンドウ〇🔶🔶
オカワカメ
オクラ〇🔶🔶
カブ(聖護院カブ)
キュウリ〇🔶〇🔶〇🔶🔶🔶
茎ブロッコリー(スティックセニョーラ)〇🔶〇🔶〇🔶〇🔶〇🔶〇🔶🔶🔶
コールラビ
ゴーヤ🔶🔶
サトイモ
シカクマメ(四角豆)〇🔶〇🔶
ジャガイモ
シュンギク(春菊)
ダイコン(大根)
チンゲン菜
トマト・ミニトマト〇🔶🔶
ニンジン(人参)
ネギ(九条ネギ)
パセリ
ピーマン🔶🔶🔶
ホウレン草
ミツバ
ヤマイモ(自然薯)、ムカゴ(零余子)
ラッキョウ
ルッコラ(ロケット)
ローズマリー
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