家庭菜園でトマト・ミニトマト栽培。芽かきと誘引が上手に育てるコツ

トマト野菜の育て方

こんにちは ねこの静六です。

今日はトマトの栽培について書きたいと思います。

夏の定番野菜のトマト!綺麗な赤色は夏場の食欲が低下する時期でも思わず食べたくなります。

トマトは完熟してから収穫したものは味が格別です。苗から栽培すれば難しくなく、収穫も割と長く出来る野菜ですので家庭菜園でチャレンジしたい野菜の一つです。

栽培するにあたって調べた基礎的な情報や手順、使用できる農薬について書いています。栽培経過や栽培のコツなど、新たに発見した事も随時加筆しています。

トマトの植物としての特徴

植物としての特徴
  • 科名属名:ナス科トマト(ナス)属
  • 別名:トウガキ、アカナス、ツルナスビ
  • 原産地:南米ペルー、アンデスの高原地帯
  • 発芽適温:20℃~30℃(発芽まで4~6日)
  • 生育適温:20℃~30℃
  • 草丈:200cm程度まで成長する
  • 耐寒性:弱い(霜に弱い)
  • 耐暑性:強い
  • 土壌:弱酸性(pH6.0~6.5)
  • 日照:日向(強い光が大好き)
  • 水やり:乾かし気味
  • 種まき時期:2月下旬~4月(嫌光性種子)
  • 植付時期:4月中旬~5月初旬ごろ
  • 開花期:5~8月
  • 収穫期 7~8月
  • 植えつけから収穫までの期間 2~3カ月(苗の場合)
  • 開花から収穫までの期間 約40日程度
  • 連作障害:あり。ナス科の野菜を植えた畑では3年は空ける
  • その他:大玉では「サンロード」、「おどりこ」、中玉では「フルティカ」、ミニトマトでは「アイコ」、「ラブリーさくら」が育てやすい。

トマトの薬膳としての特徴

薬膳としての特徴
  • 性質:涼 (熱・温・平・涼・寒の5段階)
  • 体に効く場所:肝・脾
  • 働き:体に潤いを与える、体内にこもった熱を冷ます、食欲をわかせる、興奮を鎮める
  • 利用目的:夏バテ、のどの渇き、疲労、のぼせ、ほてり、イライラ

トマトにはビタミンEの100倍以上の抗酸化作用があると言われているカロテノイドの1種リコピンが豊富に含まれています。以下の図はビタミンEを1とした時の抗酸化作用の強さを表しています。

カゴメのHPのトマト大学より画像引用

カゴメのHPにリコピンについてさらに詳しく面白い記事が書かれているので是非覗いてみてくださいね。私もトマト大学の記事を読ませていただいて改めてリコピンの凄さを知りました。

トマト栽培で注意したい主な害虫・病気

トマト・ミニトマト栽培で発生する主な病害虫は以下の様なものがあります。

主な害虫
  • アブラムシ
  • ハモグリバエ
  • コナジラミ
  • コガネムシ
  • タバコガ
  • ネキリムシ
  • ヨトウムシ
  • ハダニ
主な病気
  • うどんこ病
  • さび病
  • 灰色かび病
  • すすかび病
  • 疫病
  • 葉カビ病
  • 萎凋病(いちょうびょう)
  • 青枯病
  • トマト黄化葉巻病

害虫・病気に対応する薬剤

トマト、ミニトマトへの病害虫へは以下の様な対策を検討しました。

  • ダイアジノン粒剤5:コガネムシ、ネキリムシ対策
  • アルバリン粒剤:アブラムシ、ハモグリバエ、コナジラミ対策
  • ゼンターリ顆粒水和剤:ヨトウムシ、タバコガ
  • ハダニ:ハダニは水が嫌いなため、実がつき始めた頃から苦土石灰1gを水1ℓに懸濁した上澄み液を葉面・茎・果実に週に1回程度散布(トマトのカルシウム補給のための処理です)
  • 病気に対してはZボルドーの予防散布+発症時のカリグリーンで対応
  • 萎凋病、青枯病等に強い品種「サンロード」などを選ぶ

全ての処理を行う必要はないですが、この中でも苗の植付け時のアルバリン粒剤、苦土石灰の上澄み液、Zボルドーの散布を私は行っています。

準備した害虫用農薬

害虫用農薬
ダイアジノン粒剤5

ダイアジノン5.0%は有効成分(2-イソプロピルー4-メチルピリミジルー6)-ジエチルチオホスフェートでネキリムシ、ハムシ、コオロギ、タネバエ、ケラ、コガネムシなどの害虫に速効的で、60種以上の作物群にも適用があり幅広く使えます。

ネキリムシに対しては有効成分がペルメトリンの製剤よりも対応できる作物や害虫の種類が多いので、これ一つでかなり効率よく家庭菜園、農園で野菜作りが出来ます。


アルバリン粒剤

アルバリン粒剤の特徴
  • 成分名はジノテフラン
  • ネオニコチノイド系の薬剤(昆虫神経のシナプス後膜のニコチン性アセチルコリン受容体に結合し、神経伝達を攪乱することで殺虫活性を示す)
  • ワタアブラムシ、コナジラミ、ハモグリバエ、ミナミキイロアザミウマ、キスジノミハムシ、カメムシなど幅広い害虫に効果がある。
  • 使用できる作物が多い
  • 薬剤のニオイが無い
  • 高い浸透移行性があり、速効性、残効性に優れている

私の使用経験ですが、アルバリン粒剤はトマト苗の植付け時の使用でかなりの害虫被害が抑えられ助かっています。


ゼンターリ顆粒水和剤 

ゼンターリ顆粒水和剤はBT剤と呼ばれる種類の農薬です。添付の説明書通りの水に溶解して使用します。BT剤は自然界にいるバチルス チューリンゲンシスという微生物が作る成分をチョウ目害虫が食べる事で毒性を発揮します。

ゼンターリ顆粒水和剤の特徴
  • 野菜類・果樹類・いも類・豆類に収穫前日まで使用可能
  • JAS法に基づく有機農産物生産にも使用できる
  • BT剤の中でも適用害虫が多い
  • 散布後、害虫が退治されるまでは時間を要しますが、食害は直ちに止まるため被害防止に役立ちます。効果はハスモンヨトウ(無降雨条件)で約1~2週間持続
  • 使用に当たっては展着剤を加用した方が良い

有機農産物生産にも使用できる農薬ですがアオムシ、ヨトウムシ、コナガ、メイガなどにとてもよく効きます。

準備した病気用農薬

病気用農薬
Zボルドー水和剤

Zボルドーは銅殺菌剤で 徐々に放出される銅イオンにより、 作物を糸状菌病害や細菌性病害から保護します。また、日本農林規格(JAS)の有機農産物栽培においても使用可能。

Zボルドーについては以前記事に詳しく書きました。興味がある方は覗いてみてくださいね。


カリグリーン

カリグリーンは日本農林規格(JAS)の有機農産物栽培においても使用可能な農薬で、カリウム肥料として利用したり、ビニールハウスでは炭酸ガス効果を期待して利用したりもします。

カリグリーンの特徴
  • 有効成分は炭酸水素カリウム(重炭酸カリウム)
  • うどん粉病や灰色カビ病、さび病に効果がある
  • 作物の収穫前日まで使用でき、使用回数制限がない
  • カリウム肥料としても登録がある
  • 有機農産物の日本農林規格(有機JAS)に適合している
  • 野菜類として登録があり適用作物が多い
  • 展着剤とともに使用する

展着剤

展着剤
ダイン


植物の葉っぱにはワックス成分のようなものがついているため、単純に水分を吹きかけてもはじいてしまいます。そのため界面活性剤の入った展着剤を「展着剤の加用が望ましい」と説明書に記載されている農薬で使用します。広めの家庭菜園をする場合には農薬単体と展着剤を別々に購入した方がコストはかなり安くつきます。

農薬はよく説明書を読んで使用しましょう!

トマト・ミニトマトの栽培手順

トマト・ミニトマトの栽培手順です。

トマト・ミニトマトの栽培手順
  • タネまき・間引き・育苗
    トマト苗
    • 野菜の培養土を9cmのポットに入れ、深さ1cmの穴に3粒程度の種をまきその上から覆土し、水をたっぷり与える(4~6日で発芽)
    • 1つ目の本葉が出たら2株に間引く
    • 2つ目の本葉が出たら1株に間引く

     トマトの種は発芽に20℃~30℃の保温が必要で温度が保てれば発芽率は良いです。私は発芽後も室温で保温しすぎて、苗がとう立ちしてしまった事があります。発芽後は保温しすぎない方が良いと思います。


    トマト苗
    • 本葉7~8枚目に第1花房のつぼみがありもうすぐ咲きそうであれば植付け出来ます。(苗を購入する場合もこの状態のものを選ぶ)

    トマトは第1花房に実がならないとつるボケする可能性があります。ポット苗の状態であっても、植付け後でも第1花房が咲いたら確実着果させるために筆で花全体をなぜたり、植物成長ホルモン「トマトトーン」を使用して確実な着果を促します。

  • トマト・ミニトマトの土づくり
    • 苗の植付け2週間前に苦土石灰100g/㎡施肥する
    • pHは6.0~6.5が目安
    • 苗の植付け1週間前に堆肥2㎏/㎡と元肥(N:K:P=8:8:8の有機入り化成肥料であれば100g/㎡、ようりん50g/㎡)を施肥して30cm程深く耕す
    • 畝づくり:畝幅60cm、高さ10cmで畝を作成
    • 雑草防止、泥はね防止のため、畝にマルチやもみ殻、ワラなどを敷く
  • 植えつけ

    4月中旬~5月初旬の頃に苗を植付けする。

    トマト苗
    • 株間45cmで畝に植え穴を作る
    • 植付け前のポット苗に水を与え十分にポット苗の土を湿らせる
    • ポット苗の土を崩さないようにして出し、花の向きを通路側に向けて植え穴に植え、株元を軽く押さえる
    • 苗から10cm離れた外側に支柱を立てる
    • 茎を折らないように支柱に麻ひもで誘引する

    私は植付けの際にアルバリン粒剤を使用しています。ここで処理をする事でアブラムシ、ハモグリバエ、コナジラミの被害はほとんど避ける事が出来ています。

  • わき芽取り

    苗が成長すると葉の付け根からわき芽がどんどん出てきます。わき芽取りを行わないと栄養が分散されてしまい、良いトマトが出来にくくなります。わき芽取りは晴れた日に手で取ります。(雨の日やハサミを使うと除去部分から細菌が入る恐れがあるため)

    • 1本仕立ては主幹だけ残して葉の付け根から出るわき芽はすべて取り除きます(栄養を集中させる事で立派なトマトが作れる)
    • 2本仕立ては主幹と第1花房のすぐ下から出るわき芽1本だけ残し他のわき芽は取り除く(1本仕立てより収量が期待できる)

    大玉・中玉トマトは1本仕立て、ミニトマトは2本仕立てで栽培される事が多いですが大玉・中玉トマトでも収穫量増を目指して2本仕立てで育てられている方もいらっしゃいます。

    わき芽取りのコツ

    第一花房(一段目)に実が付くころまではわき芽は放置しておきます。そうする事で成長ホルモンが分泌され、根張りが促進されるそうです。その後はわき芽が10cm程度まで伸びてから摘み取ります。

    わき芽の例を以下にのせています。慣れればすぐわかります。

    トマトわき芽
    トマトわき芽
  • 誘引
    トマト苗

    誘引作業はわき芽取りと共に重要です。主幹が30cm~40cm伸びるたびに麻ひもで支柱に誘引して固定する。幹を縛ってしまわずゆったりと結びます

  • 受粉

    先ほども出てきた第1花房に関しては受粉を確実に行う。それ以降の受粉は花の付いた枝に少し振動を与えたり、植物成長ホルモン剤「トマトトーン」を使用する事で着果を助ける事ができます。

    住友化学園芸 日産トマトトーンスプレーの特徴
    • 気温20℃以上で使用
    • 開花前3日~開花後3日位(1花房で3~5花位開花した時期)
    • 1花房につき1回、花房又は花がぬれる程度に原液散布
    • 頂芽や幼葉にかからないようにガードして花房のそばで散布
  • 追肥

    1段目の実がピンポン玉位の大きさになったら1回目の追肥、その後は3週間~4週間に1回追肥する。

    • 株元から30cm離れたところに溝を掘って化成肥料(N:K:P=8:8:8)で50g/㎡をまいて埋め戻す。

    完全に自己流ですがトマトの実が出来始めた頃から苦土石灰1gを水1ℓに懸濁した上澄み液を葉面・茎・果実に週に1回程度散布する作業も行います。(カルシウム不足による尻腐れ予防)

  • 収穫
    トマト収穫

    花が咲いて40日程度で収穫適期。家庭菜園では完熟してから収穫できるのがうれしいですね。

トマト栽培はわき芽処理や受粉など、家庭菜園の基本を学べる野菜だと思います。プランター栽培でも簡単にできます。トマト栽培のヒントになれば幸いです。

栽培経過や栽培のコツやなど発見した事を随時書き足していきますのでどうぞよろしくお願いします。

今日もありがとうございました。

今までに育てた菜園野菜です。是非覗いてみて下さいね!

五十音順で並び替えも出来ます。

ブログ内菜園野菜と種まき時期一覧表

リンク先に各野菜の栽培方法・病害虫について書いています。是非覗いてみて下さいね!
〈種まき・球根植付け時期は〇〉〈苗の植付け時期は🔶〉
五十音順で並び替えも出来ます
作物名1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
エンドウ〇🔶🔶
オカワカメ
オクラ〇🔶🔶
カブ(聖護院カブ)
キュウリ〇🔶〇🔶〇🔶🔶🔶
茎ブロッコリー(スティックセニョーラ)〇🔶〇🔶〇🔶〇🔶〇🔶〇🔶🔶🔶
コールラビ
ゴーヤ🔶🔶
サトイモ
シュンギク(春菊)
ダイコン(大根)
チンゲン菜
トマト・ミニトマト〇🔶🔶
ニンジン(人参)
ネギ(九条ネギ)
パセリ
ピーマン🔶🔶🔶
ホウレン草
ミツバ
ヤマイモ(自然薯)、ムカゴ(零余子)
ラッキョウ
ルッコラ(ロケット)
ローズマリー

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