家庭菜園でオクラを栽培。美しい花も実も楽しめる夏の定番野菜。

オクラの花野菜の育て方
撮影日2021年9月5日 オクラの花

こんにちは ねこの静六です

今回はオクラの栽培方法について書きたいと思います。

オクラは暑さに強く、どんどんと暑くなる日本の夏でも元気に育ってくれる野菜です。

栽培するにあたって調べた基礎的な情報や栽培手順、使用できる農薬について書いています。

オクラの植物としての特徴

植物としての特徴
  • 科名属名:アオイ科トロロアオイ属
  • 原産地:アフリカ大陸
  • 栽培のスタート:タネ・苗
  • 発芽適温:25℃~30℃
  • 生育適温:20℃ ~ 30℃
  • 土壌:弱酸性(pH6.0~6.5) 
  • 日照条件:日なた
  • 耐寒性:弱い
  • 耐暑性:強い
  • 水やり:高温多湿が苦手なため、少し乾燥気味に育てる。(プランター栽培で根張りが強い場合には土の乾燥具合を見て1日2回水やりしたりもしました。)
  • 樹高:プランター栽培100cm程度、地植え:200cm程度
  • 種まき期:3月下旬~6月
  • 苗の植付け期:5月中旬~6月下旬
  • 開花期 6月下旬~9月
  • 収穫期 7月~10月
  • 開花から収穫までの期間 約4~5日 育てる品種にもよるが10cm程度までで収穫する
  • 連作障害あり。オクラを植えた畑では、2~3年空ける
オクラは苗からの栽培がおススメ!

種まきからの育苗には保温管理(25℃~30℃位)が必要です。家庭菜園の場合、5月頃からホームセンターなどで販売される苗から育てるのがおススメです。品種にもよりますが一株50円位で苗が売っている事もあります。

オクラの薬膳としての特徴

薬膳としての特徴
  • 性質:平(熱・温・平・涼・寒の5段階)
  • 体に効く場所:腎・胃
  • 働き:血の巡りを良くする。消化を促進する。
  • 利用目的:めまい、食欲不振、消化不良

オクラ栽培で注意したい主な害虫・病気

ワタノメイガ
ワタノメイガの画像です。オクラの葉っぱがクルクルっと巻かれていたら高確率で潜んでいます。登録農薬がないのが厄介ですが、ゼンターリ顆粒水和剤や、ベニカベジフル乳剤をハスモンヨトウ対策で使用していると、一緒に防除が期待できます。
主な害虫
  • アブラムシ
  • ワタノメイガ
  • コナジラミ
  • タバコガ
  • ネキリムシ
  • ヨトウムシ
  • ハスモンヨトウ
  • ハダニ
主な病気
  • うどんこ病
  • 灰色カビ病
  • 苗立枯れ病

害虫・病気に対応する薬剤

オクラ栽培でよく見かける病害虫はワタノメイガ、アブラムシ、ハダニ、灰色かび病です。

オクラに対して農薬を使用する場合は以下の様なパターンを私は想定しています。沢山の農薬を挙げていますが、最小限の農薬数で対応する場合にはベニカベジフル乳剤とカリグーンの2剤で病害虫が発生してからの対処でもある程度病害虫に対応できると思います。

  1. 苗の定植時:アブラムシ対策としてアルバリン粒剤使用(ついでにコナジラミ対策にもなります)
  2. 苗の定植時:ネキリムシ対策としてダイアジノン粒剤5
  3. 定植数日後とその後4週間に1回程度Zボルドーを散布(細菌・真菌病対策)
  4. オオタバコガ・ヨトウムシの発生時にはゼンターリ顆粒水和剤又を使用(農薬適用の無いワタノメイガにも効果を期待しています。)
  5. うどんこ病・灰色カビ病が発生した場合にはカリグリーンを適時散布
  6. ハダニを見かけた場合には上記3.4.5の農薬散布時(3.4.5はハダニに直接効果なし)に水圧でハダニを洗い飛ばして様子を見る。それでも改善が無ければアーリーセーフなどを使用する。
  7. 収穫後期の初秋にアブラムシ、ハスモンヨトウ等の害虫を上記農薬で対応出来ない場合にはベニカベジフル乳剤を使用する事も検討
苗立枯れ病には?

苗立枯れ病は厄介ですが、畑に種を直播きせず、苗を購入して定植したり、種まきから育てる場合にはポットや育苗トレーで育苗する事でかなり発症を防げます。9cmのポットで本葉5枚位まで育て、6月下旬位に定植するようにすると丈夫に育ちやすいです。

準備した農薬

害虫用農薬
ゼンターリ顆粒水和剤 

ゼンターリ顆粒水和剤はBT剤と呼ばれる種類の農薬です。添付の説明書通りの水に溶解して使用します。BT剤は自然界にいるバチルス チューリンゲンシスという微生物が作る成分をチョウ目害虫が食べる事で毒性を発揮します。

ゼンターリ顆粒水和剤の特徴
  • 野菜類・果樹類・いも類・豆類に収穫前日まで使用可能
  • JAS法に基づく有機農産物生産にも使用できる
  • BT剤の中でも適用害虫が多い
  • 散布後、害虫が退治されるまでは時間を要しますが、食害は直ちに止まるため被害防止に役立ちます。効果はハスモンヨトウ(無降雨条件)で約1~2週間持続
  • 使用に当たっては展着剤を加用した方が良い

有機農産物生産にも使用できる農薬ですがアオムシ、オオタバコガ、ヨトウムシ、コナガ、メイガなどによく効きます。

ゼンターリ顆粒水和剤については以前記事に詳しく書きました。興味がある方は覗いてみてくださいね。


アーリーセーフ 

アーリーセーフは天然物(ヤシ油)由来の脂肪酸グリセリドが有効成分です。野菜類やハーブのハダニ、アブラムシ、コナジラミ、うどんこ病の防除使用できます。

アーリーセーフの特徴
  • 有機JAS規格(オーガニック栽培)で使用可能です
  • 収穫前日まで使用できるので、家庭菜園での使用に便利です

アーリーセーフは薬液で害虫を溺れさすような効き方をする薬剤なので葉裏等に散布むらを生じないように丁寧に散布する必要があります。


ダイアジノン粒剤5

ダイアジノン5.0%は有効成分(2-イソプロピルー4-メチルピリミジルー6)-ジエチルチオホスフェートでネキリムシ、ハムシ、コオロギ、タネバエ、ケラ、コガネムシなどの害虫に速効的で、60種以上の作物群にも適用があり幅広く使えます。

ネキリムシやコガネムシは定植後2週間くらいに被害を受ける事が多いですが、定植時にダイアジノン粒剤5を使用する事で被害を防げています。


アルバリン粒剤

アルバリン粒剤の特徴
  • 成分名はジノテフラン
  • ネオニコチノイド系の薬剤(昆虫神経のシナプス後膜のニコチン性アセチルコリン受容体に結合し、神経伝達を攪乱することで殺虫活性を示す)
  • ワタアブラムシ、コナジラミ、ハモグリバエ、ミナミキイロアザミウマ、キスジノミハムシ、カメムシなど幅広い害虫に効果がある。
  • 使用できる作物が多い
  • 薬剤のニオイが無い
  • 高い浸透移行性があり、速効性、残効性に優れている

2021年9月15日現在アルバリン粒剤はアブラムシに対してしか適用はありませんが、使用する事でコナジラミも一緒に対応できます。


ベニカベジフル乳剤

ベニカベジフル乳剤の特徴
  • ピレスロイド系の薬剤で成分名はペルメトリン
  • アブラムシ、アオムシ、コナガ、ヨトウムシ、ハイマダラノメイガ等に効果がある
  • 速効性と持続性があり、ヨトウムシの若令幼虫では葉の散布で1~2週間効果があると住友化学園芸のHPには書かれています
  • 説明書通り水で希釈するだけなので調整が楽コストパフォーマンスが良いです

2021年9月15日現在、ベニカベジフル乳剤はオクラに対してはハスモンヨトウ、アブラムシ類、カメムシ類にしか適用がありません。

準備した病気用農薬

病気用農薬
Zボルドー水和剤

Zボルドーは銅殺菌剤で 徐々に放出される銅イオンにより、 作物を糸状菌病害や細菌性病害から保護します。また、日本農林規格(JAS)の有機農産物栽培においても使用可能。

Zボルドーについては以前記事に詳しく書きました。興味がある方は覗いてみてくださいね。


カリグリーン

カリグリーンは日本農林規格(JAS)の有機農産物栽培においても使用可能な農薬で、カリウム肥料として利用したり、ビニールハウスでは炭酸ガス効果を期待して利用したりもします。

カリグリーンの特徴
  • 有効成分は炭酸水素カリウム(重炭酸カリウム)
  • うどん粉病や灰色カビ病、さび病に効果がある
  • 作物の収穫前日まで使用でき、使用回数制限がない
  • カリウム肥料としても登録がある
  • 有機農産物の日本農林規格(有機JAS)に適合している
  • 野菜類として登録があり適用作物が多い
  • 展着剤とともに使用する

展着剤

展着剤
ダイン


植物の葉っぱにはワックス成分のようなものがついているため、単純に水分を吹きかけてもはじいてしまいます。そのため界面活性剤の入った展着剤を「展着剤の加用が望ましい」と説明書に記載されている農薬で使用します。広めの家庭菜園をする場合には農薬単体と展着剤を別々に購入した方がコストはかなり安くつきます。

農薬はよく説明書を読んで使用しましょう!

オクラの栽培手順

土づくりと苗の植えつけ

オクラの苗
本葉3枚になったら間引いて一本立ちにし、本葉5枚位までポットで育ててから定植します。
土づくり
  • 苗植付けの2週間前に苦土石灰100g/㎡を入れて耕す(至適pH6.0~6.5)
  • 1週間前に堆肥2Kg/㎡と有機入り化成肥料(N:K:P=8:8:8)100g/㎡(全面施肥)
  • 幅50㎝、高さ10㎝の畝を立てる

オクラはセンチュウを増やしてしまう作物。連作はせず2~3年あける。

苗の植えつけ
  • ポット苗の土にたっぷりと水を吸わせる。
  • 株間30cmで植穴をあける。(株間10cm間隔と密に植えて小ぶりなオクラを収穫される方もいらっしゃいます)
  • ポットから苗を外して植穴に入れ、土を戻して株元を軽く押さえる。

植えつけ時にダイアジノン粒剤5とアルバリン粒剤を使用しました。

定植4日後にZボルドーを散布しました。この後天候やカブの状態を見なが4週間に1回程度使用

追肥

オクラの花
オクラはムクゲと同じアオイ科の花なので綺麗です。1日咲いた次の日には花は落ちてしまいます。ここから4日程度でぐんぐんとオクラが大きくなってきます。

追肥は開花が始まったら3~4週間おきに 有機入り化成肥料(N:K:P=8:8:8) 50gを追肥して土寄せを行います。

私は開花が始まった頃から オオタバコガ・ヨトウムシ対策にゼンターリ顆粒水和剤を2週間に1回程度使用します。(適用は無いがワタノメイガに対する効果も期待)

オクラの収穫

オクラ収穫
開花後5日程度で10cm位になるので早めに収穫します。品種にもよりますが穫り忘れて15cm位まで大きくなると硬くて食べられなくなってきます。

開花後4日~5日で収穫出来ます。5~6cm位の大きさで収穫するとやわらかくて美味しいです。私は遅くても10cm位までで収穫しています。

オクラを収穫した下側の葉は株元の風通しを良くして日が当たるようにするため葉をかきとります。下の画像の様な感じです。またしばらくすると主幹から蕾や葉が出る事もあります。

オクラ葉かき
赤矢印は葉をかきとったオクラの主幹。青矢印は葉をかきとった主幹から脇芽が出てきて再び葉とオクラが出来ています。

オクラは3株程植えておくと一家庭では十分な量が収穫出来ると思います。場所もあまりとりませんし、家庭菜園ではおススメの野菜です。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

今までに育てた菜園野菜です。是非覗いてみて下さいね!

五十音順で並び替えも出来ます。

ブログ内菜園野菜と種まき時期一覧表

リンク先に各野菜の栽培方法・病害虫について書いています。是非覗いてみて下さいね!
〈種まき・球根植付け時期は〇〉〈苗の植付け時期は🔶〉
五十音順で並び替えも出来ます
作物名1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
エンドウ〇🔶🔶
オカワカメ
オクラ〇🔶🔶
カブ(聖護院カブ)
キュウリ〇🔶〇🔶〇🔶🔶🔶
茎ブロッコリー(スティックセニョーラ)〇🔶〇🔶〇🔶〇🔶〇🔶〇🔶🔶🔶
コールラビ
ゴーヤ🔶🔶
サトイモ
シカクマメ(四角豆)〇🔶〇🔶
シュンギク(春菊)
ダイコン(大根)
チンゲン菜
トマト・ミニトマト〇🔶🔶
ニンジン(人参)
ネギ(九条ネギ)
パセリ
ピーマン🔶🔶🔶
ホウレン草
ミツバ
ヤマイモ(自然薯)、ムカゴ(零余子)
ラッキョウ
ルッコラ(ロケット)
ローズマリー

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